英語で「一気飲み」と回避の言い方を翻訳家さんに聞いてみました

英語で一気飲みと回避

英語で「一気飲み」ってなんて言うんでしょう?
翻訳家さんに、お酒弱い人は、英語で回避の方法も知っておいたほうがいいねって言われました。
弱い人なんで覚えておきます。

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英語で「一気飲み」って何て言うの?

英語にはそのものずばりの

chug

という言葉があり、これは「一気飲み」ということです。

動詞でも使えますし、名詞としてもいけます。

では、chugの使い方

Chuck chugged his beer.
チャックはビールを一気飲みした

というふうに言えます。

こんなことはやめたほうがいいんですが、今でもあるんですかね?

「イッキ! イッキ! イッキ!」という掛け声。

昔は飲み屋で聞きましたが、もしこれを英語でと言うなら、

Chug! Chug !Chug!

と、chugを「一気飲みする」という他動詞として使えます。

他動詞ということは何か目的語ないといけないので、itをドリンク代わりに持ってきて、

Chug it! Chug it!

でもOKです。

まあ、洋の東西を問わず、一気飲みはあまりいい習慣とは言えませんけどね。

他の言い方

副詞の down を動詞に転用して、

Down it in one!
一気に飲め

とも言えます。

in one は「一回で」ということで、まさに「一気に」のイメージ。

また、掛け声ふうに、

Bottoms up!

とも言いますね。

ジョッキやグラスの bottom(底)を上に上げろというわけです。

まあ、とにかく、一気飲みは、健康を害する危険性があるので、絶対に無理に人をあおったりしないようにしてくださいね。

特に、体育会の飲み会では、まま、ありそうな行為なので、気をつけるようにしてください。

パワハラの元になる危険性があります。

ただ、Bottoms up! は、普通におだやかな「乾杯」の掛け声に使われる場合もあるので、穏やかな使い方と飲み方がおススメです。

では、回避する方法

別に決まった言い方があるわけではないですが、僕ならば、

「ふざけるなよ」系の言葉をまず並べて、まず予防線を張りますね。

「ふざけるな」系でまず、いちばん、分かりやすいのは、

Come on!

ですかね。

誘い込むような感じで、カモン!と短く歯切れよく言ってはいけません

カタカナで書くのは難しいのですが、カモ~ンと、なげやりな感じのところを強く発音します。

なげやり感満載のだらだらした言い方で発音するのがコツです。

あるいは、わりと親しい間柄なら、

Get out of here.(ゲらウラヒー)

ひらがなの「ら」を強く読むのがコツです。

ジョン万次郎英語だと「ゲラ裏非依」となりますか。

これは「出て行け」という意味でも使うフレーズですが、「ふざけてんのか、お前帰れや」的なノリです。

「ありえへん」とか「まさか」みたいなノリだと、

No way!

というのもあります。

カタカナだとノーウェイですが、「のー、うェイ」と、「の」と「う」を強く発音するのがコツです。

で、結局、この圧力に打ち勝つのは、並大抵のことではないので、

Come on, guys, do it yourselves.
かんべんしろや、お前たち、自分でやれ!

という予防線はどうでしょう。

guys は「男たち→(柔らかい)お前ら or 君たち」ということですが、英語の you は単数両用なので、複数を際立たせるために苦し紛れにできた言葉で、女性も使えますので、ご安心を。

ちなみに、ゲラは編集者が出す赤字の入った初稿のことです。

最後に究極の回避方法

ケンカも覚悟で、

(Do) you wanna(want to) step outside?
表へ出たいか≒表へ出ろ

があります。

これで大分座は白けるでしょう。

ほんとに「表に出る」ことになったら、がんばってください。

このレベルになると、いいのは、英語が関係なくなる点です。

自力でサバイブしてください。

当方は一切責任を持ちませんので。

でも、この白けさせるというのが、鎮火するのにいちばんの方法でしょう。

「今日は休肝日なんで…」は、てんぷら鍋に水がたれたくらいの効果しかないですかね。

まあ、お酒を勧められた時にも使えるので、ねんのため、書いておきましょう。

Today is my dry day.
今日は休肝日なんで

というのがシンプルでいいでしょう。

この dry には、「禁酒して」の意味があります。

それとか、

I’m on the wagon.

という一風変わったのもあります。

これは、戦時中、給水車(wagon)に乗ってると、お酒が飲めなかったことに由来する熟語です。

 

「下戸なんで」は、

I don’t drink alchol.

ですが、「お酒飲まないんで」は、時すでに遅しの場合もあるでしょうし、少ししか飲めないニュアンスがゼロなので、

I’m a light-weight (drinker).
とか
I’m a social drinker.

なら、ほどほど感が出ます。

というわけで、酒は良薬とも言いますが、何事もほどほどに。

では、穏やかなほうの Bottoms up!で。

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あまり耳慣れない chug

chug はもともとポッポ屋と関係があります。

つまり、鉄道関係ということです。

chug は、今ではあまり見かけることのない蒸気機関車の機関車の音、シュッシュポッポの音を真似した、擬音語と言いますか、いわゆるオノマトペなのです。

擬音語ばかりでなく、擬声語、擬態語を、まとめてオノマトペと言います。

日本語で分かりやすく言うと、ワンワンニャンニャン言葉ですね。

日本では機関車の擬音語はシュッシュッポッポと決まっていますが、英語では chug と言うんですね。

視点の違い

英語は機関車のエンジン音に注目してる一方、日本語のほうは、機関車の蒸気に視点があると思います。

そこが大きく違いますね。

機関車には車輪のところにクランクが付いていて、それがガチャガチャ動く音に英語は注目してchug だと思うからです。

チャグチャグというふうに聞こえるんでしょうかね。

この機関車連想が1940年代ごろに、一気飲みの時のゴクゴクの意味にも広がりました。

機関車のごとく、ガブガブ飲むという連想なんでしょうかね。

おそらく機関車のごとく、「休みなく」が「一気に」への連想につながったのでしょう。

ガブガブとかゴクゴクのように、chug は chug-a-lug という派生オノマトペも生みました。

これが chug という形に落ち着いたようですが、チャガラグのほうがゴグゴクの感じが出てますね。

オノマトペの永遠の溝

犬の鳴き声が英語では bowwow(バウワウ)だったり、鶏の鳴き声は cock-a-doodle-doo(コッカ、ドゥードゥル、ドゥー)だったりして、英語と日本語の音の取り入れ方の感覚はずいぶん違いますよね。

ワンワンはまあまあとしても、コケコッコーはずいぶん違います。

一方、犬が出てきたので、猫の場合はどうでしょう?

ニャーオやニャーゴの猫の場合、英語はいろいろな単語があるんですけど、全体的に割合日本語に似ていて、ミャオウの miaow、ミャウの meow、ミュウの mew、そして、ちょっと違うのがヨウルの yowl でしょうか。

これ、全部、猫関係です。

くしゃみの音も違いますよ

アメリカでは、achoo とか ahchoo と書いて、アチューと言い、おもしろいのはイギリスではちょっと違って、atishooとか kerchooと書いて、アティシューとかカチューと言います。

アティシューって、「あ、ティッシュ取って」に聞こえません?

あ、空耳ですか。(笑)

まあ、とにかく、英語の本場のアメリカとイギリスでもこれだけの違いがあるわけですから、英語と日本語では音の感じ方が違うのは、さらにどうしようもなく、それぞれのお国の事情があるようです。
ちなみに、英語圏では、誰かがくしゃみをしたら、

(God) Bless you.
神のご加護≒お大事に

と声をかける習慣があり、必ず、

Thank you.

と返礼する習慣もあるので、いつか試してみましょう。

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