英語で「別腹」は何ていうのか翻訳家さんに聞いてみました

英語で別腹

甘いものは別腹って、デザートたくさん食べる女性がいます。
その影響で別腹が出来上がってしまった男性もよく見ます。
ここにもいます。
英語圏の方たちの別腹は何ていうんでしょうか?
翻訳家さんに聞いてみました。

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「別腹」って、英語では何と言えばいいの?

I have a hollow leg.

英語にはおもしろい言い方があります。

この hollow というのは「空っぽ(な)」という意味で、

「僕には空っぽな脚がもう一本ある」という発想でしょうか。

脚が空っぽなんで、そこに飲み食いしたものが、落ちる=収められるという発想です。

日本語の「別腹」、つまり、もう一つの腹があるので大丈夫という意味になるわけです。

だから、

Would you like to have a dessert?
デザートはいかがですか?

なんて、尋ねられたら、

I have a hollow leg.
デザートは別腹だから

と答えればいいわけです。

別腹はある意味

この表現は、別に食べ物の場合とは限らず、お酒とか飲み物にも使えるので、便利です。

例えば、

You really drink a lot.
お前、よく飲むなあ

と言われたら、

Yeah, I have a hollow leg.
そう、空っぽの脚があるから

と言えばいいわけですし、

お酒に関して言う時は、

He has a hollow leg.
あいつは底なしだ

とも言えるわけです。

「別腹」から「底なし」になっちゃいましたね。

不思議です。

ま、デザートに関して別腹なのは、デザートが底なしなわけですからね。

まあ「底なし」まで行かないまでも、「僕は甘いもん好きだからね」とか「目がないからね」という一言も豊かなやりとりに使えるかもしれませんね。

 

英語で「甘い物好き」は何と言えばいいのでしょう?

別腹使用率の高い「甘い物好き」は、

I like sweets.

でもいいのですが、

I have a sweet tooth.

という言い方もあります。

「甘い歯がある」というのは、歯が甘いわけじゃないのに、おもしろい言い方ですね。

ここは a tooth が「食べ物の好み」を表しています。

「大の甘党」ならば、

I have a very sweet tooth.

と、veryを前にくっつければ、「大の」が表せます。

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知識の「別腹」

この「別腹」に当たる英語からは、他にも英語の使えそうな表現へ知識が広げられます。

「甘い物は別腹だから」という場合には、

There’s always room for..
…に関してはいつも余裕がある → …に関しては断るつもりはない

という公式が使えます。

例えば、

「甘い物は別腹だから」というのを

There’s always room for sweets.

と言えば十分に同じことが言えるわけですし、

There’s always room for another drink.
おかわりには目がない

とも言えますし、

There’s always room for you.
君の場所ならいつでもあるよ

と言うこともできます。

 

この、There’s always room for..という公式は、

thereを使ってぼかしてるので、人の姿が見えません。

もっと自分に近づけた言い方にしたければ、

I always have room for desert.

でも構いません。

この room は部屋じゃなくて、場所とかスペースとか、もっと言えば「余地」のことですから、念のため。

どうぞ広げてご活用ください。

別腹の上品

また「別腹」には、否定形に妙味があるこんな言い方もできます。

こういう発想は日本人はしないんじゃないですかね。

I’m never too full for dessert.
デザートは別腹だよ

という言い方です。

ここでぜひ覚えてもらいたいのは、

「お腹いっぱい」と言って断る時の

I’m full.(アイム・フル)

という、どこかの金融業者のような響きの、シンプルな言い方です。

「別腹」は、「あまりお腹いっぱいすぎではない」というふうに考えて、「決して~過ぎではない」の never too の連関を使います。

「デザートに関しては、お腹いっぱいになりすぎることはない」という、ややまどろっこしいけど、上品な言い方になります。

 

別腹の直球

「別腹」を文字通りに訳して、

I have a separate stomach for desert.

と言うと、

separate stomach は「別の胃」ですから、「別腹」感がぐんと出るかもしれません。

やや直訳かもしれませんが、逆にユーモラスになって、これでも十分に同じことが言えるでしょう。

発想は、hollow leg と似ていますけどね。

 

欲しいのは別…

これは別腹、別腹なんて言っていたら、太って困るって?

そうですよね。

別腹じゃなくて、別の体があればいいんですけどね。

「別に~」なんて、ごまかさないように。

それでは、また「別の」機会にお会いしましょう。

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