英語で「白馬の王子様」は何て言うのでしょうか?
ちょっと古めの言い回しなんで、日本でもあんまり聞かなくなった気がします。
白馬も王子もいる英語圏で、直訳みたいな表現ですかね?
翻訳家さんに聞いてみました。
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英語でなんて言う? 恋愛ネタ編を翻訳家さんが解説
英語で「白馬の王子様」ってなんて言うんでしょう
と言います。
若い女性には、おとぎ話に出てくる「白馬の王子様」願望みたいなものがあるんでしょうね。
理想はお高めに見積もっておいたほうがいいです。
その理想なんかどうでもいいや!ってなるような人と、一緒になれればいいんじゃないですかね。
王子様は普通、prince ですが、ここでは knight(騎士)になってるところが、ポイントですね。
いや、若い女性でなくとも、女性には潜在意識の中にそういう願望があるのかもしれません。
でも、日本人によっては、「白馬の王子様」と言う人と、「白馬の騎士」と言う人と、二通りあるように、
と言うネイティブもいれば、
と言う人もいます。
違うのは、knight と prince のところだけです。
それでは例文を
という言い方もできれば、逆に意地悪な言い方をするなら、
という言い方もできます。
普通は一人の女性に対して、白馬の騎士的な存在は、そう何人もいるもんではありません。
どちらのケースにせよ、a knight としてしまうと、何人か騎士的な存在がいて、そのうちの一人という感じになってしまいます。
なので、単数扱いの a が、「複数の中のワン・オブ・ゼム」を意識させてしまう不思議な逆「複数イメージ」なので、「これぞ~の」the を使って一人に固定しているわけです。
princeを使った別の言い方
ほかにも、prince を使った別の言い方に、大文字を使った
というのもあります。
シンデレラの物語で、シンデレラを助ける王子様もこう呼ばれます。
つまり、「理想の男性」ということです。
こういう、おとぎ話など、何度も何度も同じような形で出てくるキャラクターを、ストック・キャラクターと言うのですが、Prince Charming もその一つと言いますか、一人です。
Charming Prince と言わずに、なんで Prince Charming と形容詞が後ろに来ているかというと、早い話がフランス語の影響と思われます。
DID
また、日本ではあまり知られていないキャラクターの一つに、
「囚われの姫君」
というのがあります。
日本の古い時代劇で、「あ~れ~、誰か、助けて~」と姫君が叫ぶと、チャンバラが強い若くてかっこいいお侍が助けに来るっていうパターンってあるじゃないですか?
姫が決まって、なんで「あ~れ~」とか「御無体な」なんて言うのかは、知りませんけど、これも昔からあるストック・フレーズでしょうね。
悪代官が御無体をして、姫の帯を解いたりすると、姫がぐるぐる回って、白い襦袢になる頃に、決まってヒーローが現れます。
あのパターンは英語にもあるわけです。
欧米では、ギリシャ神話のアンドロメダの話とか、日本神話でも、ヤマタノオロチ退治の時に出てくるクシナダヒメなんかも、a damsel in distressですね。
略して
と言ったりもします。
映画、小説では頻出キャラです。
damsel というのは、古い英語で乙女ということで、今ではこういう言い方の時だけ使われます。
distress は「悲嘆」という意味で、どちらも「d」なので、英語的には語呂がいいです。
「悲嘆にくれる姫」、つまり、「囚われの姫」ということです。
ペアで覚えておきたい騎士のフレーズ
この damsel in distress とペアで使われる男性のほうの言い方も頻出なので、この際、ぜひ覚えておいてください。
その時、現れるヒーローのことは、英語で
輝く甲冑を身にまとった騎士
と言います。
は、ぜひペアで覚えておいてほしいフレーズです。
僕は、「白馬の騎士」というと、すぐに思い浮かべるのが、この a knight in shining armor ですけどね。
英語で「弱きを助け、強きをくじく」はなんて言う?
あ、ついでに「弱きを助け、強きをくじく」も覚えておきましょうか。
弱きを助け、強きをくじく
です。
最初の
side with は「~に味方する」で、
crushは「粉砕する」
です。
それと、the weak というのは、
という公式がありますから、ここでは weak people ということで、同じ伝で the strong は strong people ということです。
あ、「お熱を上げる」の時にやった crush の名詞形を使った I have a crush on の、ここは動詞形ですね。
なんか、ぐるっと一回りした感じです。
「弱きを助け、強きをくじく」人に、まさにお熱を上げるというわけでしょうか。
こういう関連で覚えておくのも、一つの手でしょう。
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