英語で「ぶりっ子」は何ていうのか翻訳家さんに聞いてみました

英語でぶりっ子

どんな国にも、ぶりっ子っているはずです。
きっちりドハマリする男たちがいるのも、各国共通の事案だと考えます。
英語で「ぶりっ子」はなんというのか、翻訳家さんに聞いてみました。

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英語で「ぶりっ子」はなんて言う?

goody two shoes

ずばり名詞レベルで、その「ぶりっ子」に相当する英語があります。

goody goody two shoes

と頭の goody を重ねて言う場合もあります。

頭の goody goody は「いかにもいい子ぶった」という形容詞としても使います。

その goody というのは、good のおどけた言い方で、goodiesというふうに複数形の名詞としても、「すばらしい物」「おいしいもの」「おごちそう」という意味でも使います。

二つの靴?

それよりも肝心なのは、なんで「二つの靴」が「ぶりっ子」なんでしょうかですよね。

実は、基になっているのは、

“The History of Little Goody Two-Shoes”

という18世紀のイギリスの童話で、goody two shoes というのは、主人公 Margery Meanwell のあだ名なんです。

マージェリーは、靴を片方しか持ってない孤児の少女で、お金持ちにすり寄って、ちゃんと二つそろった靴をもらうと、嬉しくてみんなに”two shoesだ、two shoes だ!”とふれ回ったんで、goody two shoes と呼ばれるようになった「ぶりっ子」というわけなんです。

なので、goody goody は「品行方正ないい子ちゃん」という、やや軽蔑的な意味の名詞としても使いますが、「殊勝ぶった」「とりすました」という形容詞でも使われます。

どちらも、まさに「ぶりっ子」にぴったりの意味ですね。

なので、

Hiromi is a goody two shoes.
ひろみは、ぶりっ子だ

でも通じますし、

Hiromi is a little too goody goody.
ひろみは、ちょっといい子ぶりっこすぎるよね

なんて言ったりもできるわけです。


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英語で「かまとと」なんて言う?

「ぶりっ子」は今でもギリギリ聞く言葉ですが、いささか死語っぽい「かまとと」という言葉もたまに耳にすることがありませんか?

「かまととぶる」という動詞形は英語ではどう言うのでしょうか?

You are being a little goody goody, aren’t you?
あんた、ちょっとかまととぶってるんじゃない?

っていう一般動詞を使わない、少しむずかしい言い方ができなくもないですが、ちょっとこれは高等テクニックなので、もっとシンプルにいきましょう。

 

Don’t play innocent with me.

と、一般動詞「演じる」の play を使った、play innocent ならば「かまととぶる」は簡単に言えます。

形容詞の innocent(イノセント)は「無垢な」「けがれのない」を、副詞的に使って、

「けがれのないふりをする」→「かまととぶる」

という動詞になるわけです。

「かまとと」の語源

この「かまとと」という日本語の語源もおもしろいので、一応おさえておきましょう。

魚のことを「(お)とと」と言うのを聞いたことがありますか?

「とと」というのは幼児語です。

お菓子の「おっとっと」もこの「とと」から来ています。

「かまとと」という言葉は、蒲鉾(かまぼこ)が魚から作られていることを知らないふりをして、「蒲鉾はトトからできてるの?」とわざとらしく聞いたことから生まれた言葉だそうです。

だから、略して蒲トトと言うわけです。

この「かまとと」が、女性に対してよく使われるようになったのは、江戸末期の上方の遊郭で、うぶなふりをした遊女に使われるようになったからというのが定説のようです。

そんな昔から、言葉を省略するのが大好きだったんですね。

オタクの人がリアルの生活の充実を「リア充」と言うようにです

コトショウは、何も今に始まったことじゃないという、これは何よりの証拠なわけです。

コトショウは、今適当に作った「言葉の省略」です。

言われたら言い返そう

もし誰かに「かまととぶるなよ」なって言われたら、「あたし、練り物は食わないわ」と言って反撃したり、「人を遊女よばわりしないで」と反撃すれば、少しは相手をきょとんとさせ、機先を制することができるかもしれません。

ちょっとハードに切り返すなら、「カマはあんただろ。トトでも食ってれば」なんて返せば、二度と下に見られずにすむかもしれません。

おばかさんに、「かまとと」ぶってるとか、そんなふうに言われないように気をつけましょう。

「あたしは鈴廣よ」もいいかもしれませんね。

蒲鉾つながりですから。

というgoody goodyなお話でした。

 

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