英語で「振られる」は何て言うのでしょう?
恋をしてきた数とほぼ同じ数「振られる」という体験をしてきたのに、きっちり知りません。
ハートブレイク・ホテル的なニュアンスなのかなあって気ではいます。
翻訳家さんに聞いてみました。
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英語でなんて言う? 恋愛ネタ編を翻訳家さんが解説
英語で「振られる」はなんて言う?
昨日、カレシにフラれちゃったわ
と、
を使って言えます。
でも、dumpは、「ぼろ雑巾みたいに捨てられる」的な強い言い方なので、ただニュートラルに「別れたんだ」と言いたいなら、
昨日彼女と別れたんだ
でバッチリです。
「壊れる」という意味の動詞 break を使って、「完璧に」壊れたという意味の up を添え、誰との with を添えたわけです。
「出ていく」を使った言い方もあります
というのがそれです。
「捨てる」の dump ほど、ズタボロに捨てられたわけではないけど、まあ、普通に「カレシにフラレた」ぐらいなら、これがいいでしょう。
直訳すると、
ということですが、この on が不思議ではありませんか?
この on というのは、「接触」が基本的なイメージですが、誰それに圧力をかけるという時にも、その目に見えない圧力を文字通りではなく、「比喩的に」接触してるイメージで使うのです。
圧力というのは、圧力をかける側からすると、何とも思わないんでしょうが、かけられた側からすると、「不利益」とか「迷惑」になるわけです。
例えば、ある映画で、銃で撃たれた恋人が目の前で死んでいくシーンなんかでは、「わたしをここに残したまま、死なないで!」などと言えるわけですが、それを英語では、
と簡単に言えるわけです。
Don’t die までは、「死なないで」ということですが、残されるわたしには、ある意味、「迷惑」とか「不利益」なわけです。
ここでは、「わたしを残して」と「残す」イメージにまで広がっていきます。
「接触」から「迷惑」へ飛び火するなんて、英語習得を目指す人にとっては、いい迷惑ですよね。(笑)
でも、むずかしい言葉は一切使わずに、これだけのイメージの広がりを持たせられるのにいつも感心します。
恋する英語
そもそも、振られる前の「恋をする」は英語で何て言うんでしょうね。
「恋をする」・・・いいですねえ、この響き。
標準的な英語で言えば、
っていう、あのパターンですね。
フォール・イン・ラブというのは、もはや日本語になっていると言っても、おかしくありません。
日本語には「恋をする」の周辺にはいろんな表現があります。
単純に「惚れる」とか、もうちょっと俗語に近い表現ですと、「熱をあげる」、「首っ丈になる/である」、ちょっと古臭い言い方だと、「惚れる」の最初のホという音から、「ホの字になる」などなど、さまざまです。
となると、それに対応した英語のスラングになると、前にも「脈あり」は英語で何て言う?のコーナーで、「have a crush on~(誰それ)」というのをやりました。
その時、crushというのは、普通は「つぶれる」とか「ひしめく」という意味なんですが、この場合は、
という図式というお話をしましたね。
ちなみに、「r」のところを「l」に換えて、clash だと、「衝突」で、これはまた別の単語です。
よく巷で耳にする「カモン、ベイビー」のベイビー
単純に、「おいでよ、ベイビー」ってことなんですが、恋人のことを親しみをこめて、baby とか、もっとくだけた babe(ベイブ)いうのは、もうご存知だと思います。
最近では、もっとくだけた bae(ベー)なんていうのもあるんですよ。
何でも縮めたがる日本人と似た発想ですね。
恋のお話を最近では恋バナとも言いますから、そういうくだけた感じです。
また、甘ったるい蜂蜜の honey(ハニー)というのも、映画なんかではよく聞きます。
でも、恋愛はいいことばかりではありません。
うまくいってる場合のほうが少なく、「フラれた」なんていう話は耳タコかもしれませんね。
Mr.Rightの登場
あなたとは言いませんが、完璧な男性とか女性を待ちすぎてて、婚期を逃してる人もいるんじゃないでしょうか。
完璧な男性を待ちすぎなんじゃない。そのままで行くと、ハイミスになっちゃうわよ
と、いかにも恋バナにありそうな会話を想定してみました。
この英訳に出てきた「ハイミス」とか「オールドミス」という意味の spinster というのは、古い英語で「糸を紡ぐ女性」という意味です。
ハイミスは、やや年のいった結婚していない女性のことです。
で、
Mr.Right は、つまり、the right man とか the right boy ということなんですね。
まあ、the perfect man です。
この the に「これぞ」感があるので、「これぞという男」=「理想の男性」ということです。
ちなみに、
男性の場合は、Mr.Right ですが、女性の場合は、Miss Right とか Ms. Right になりますね。
マニコーンって聞いたことありますか?
Mr.Right は別の言い方だと
とも言います。
想像上の一角獣 unicorn になぞらえて、最近では、それにmanをくっつけて、manicornというまるでトウモロコシみたいな言い方まであって、女性の場合は、womanをくっつけて、womanicornとも言います。
この corn は一角獣の「つの」ですからね。
まだ、理想の男性に出会えてないのよ。だって、モトカレは、落ち着く気持ちがなかったし。あ~あ、これぞって男が現れないかなあ
という感じで使えます。
my ex(マイ・エクス)のexは、他の記事でもやりましたが、ex-husband とか ex-wife とか ex-girlfriend/boyfriend の略で、くだけたモトカレという言い方にぴったりです。
マニコーンは、白馬の王子様のようなものでしょうかね。
しかし、「理想の男性」なんて、ほんとにいるんですかね。
あ、ぶちこわしなことを言ってしまったでしょうか?
ん?
近々「白馬の王子様」のお話もしましょうかね。
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