「英語の○○って…」的な質問に翻訳家さんが答えてくれました

英語の質問

英語の疑問っていろいろあります。
英語がわからない人間からすると、「英語の○○って…」みたいな質問しがちです。

ちんぷんかんぷんな質問も、全部翻訳家さんにぶつけているのですが、
中には刺さる質問もあったようで、面白い話が聞けました。

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英語の発音 カタカナ表記ってバカにできない話

発音カタカナ万次郎

スピード・ラーニングな「掘ったイモいじるな」

What time is it now?

が「掘ったイモいじるな」に聞こえる式の話は、ネットなど各方面でもおなじみの話題ですが、実は、これ、元がジョン万次郎だったってご存知ですか?

ざっくり、

漁師さんのとこの子が嵐で漂流して、無人島で生き延びているところを、アメリカの船に救出されます。

そこで英会話に触れ、帰国して大学教授にまでなってしまったというのが、ジョン万次郎のお話。

この「掘ったイモいじるな」に聞こえるという「空耳性」。

ジョン万次郎のお話を知ると、英語習得の肝は物真似かもしれないと思えてきます。

掘ったイモをいじろうアワー

本来、

「What time is it now?」=「掘ったイモいじるな」

みたいに、英語と日本語並べるもんなんでしょうが、

ここは日本語だけ書いておいて、英語は詳細記事の方で見てもらいましょうかね。

日本語の羅列も、なかなか変に見えて面白いです。

上から順に、予想した英語をメモしてから、詳細記事を確認することをおすすめします。

  • 「こーる」
  • 「わら」
  • 「さんれぃ」
  • 「にゅうよぅ」
  • 「エンケレセ」
  • 「しゃま」
  • 「キャア」
  • 「ナイ」
  • 「モヲネン」
  • 「イヴネン」
  • 「ウィンダ」
  • 「コヲル」
  • 「ゲイ」
  • 「ネ」
  • 「フワザ」
  • 「エネ」
  • 「ソレ」
  • 「センカ」
  • 「ゼシ」
  • 「コシチャン」
  • 「メクダノ」
  • 「ハマチ」
  • 「ヤロ」

今度は、文章編。

  • 「アー ユー カメン?」
  • 「アイ アム ゴイン」
  • 「イータ イシ エイ ムーン ライト ナイ」

英語はコチラ↓

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英語の発音 空耳で日本語に聞こえる英語

英語の発音空耳

空耳英語アワー

「幅ないっすね」は?
Have a nice day!

「おしまいかあ」は?
Wash my car.

「いつも会いたい」は?
It’s my tie.

「湯飲み」は?
You know me?

空耳英語トップ23を似てるかチェック!

詳細記事では、訳と解説の他に、どれくらい似ているかを★5つで評価しています。

カタカナにしたところを強く読んでみてください。

  1. “Sit down please.”「知ラんぷり」
  2. “You have a computer.”「夕飯(ゆうハん)は干瓢(かんピょう)だ」
  3. “Ah, hold me tight.”「阿呆(ホ)みたい」
  4. “Wash your hands.”「わ(ワ)しゃ、変」
  5. “Sing a song.”「寝具破損(シんぐ、はソん)」
  6. “Take a ticket.”「テいぅか、あっチ行け」
  7. “Philadelphia”「古豆腐屋(ふる、ドうふや)」
  8. “How much?”「ハまち」
  9. “small world”「相撲(すモう)終ワる」
  10. “See you again.”「親友(しんユう)は、源(げん)」
  11. “Come here!”「神谷(カみや)ぁ!」
  12. “Are you sure?”「鮎シょー?」
  13. “Get out of here.”「下駄(ゲた)飛ぶ日や」
  14. “I need you.”「兄(あニ)、移住」
  15. “What can I say ?”「わっカんないぜー?」
  16. “(I) don’t understand.”「ドなたさ~ん」
  17. “Marvelous!”「マあ、べろ薄!」
  18. “I surrender.”「愛さレんだぁ」
  19. “Take it all.”「テきとー」
  20. “Take it easy.”「敵維持(てき、イじ)」
  21. “I’ll write to you.”「荒井注(あラいちゅう)」
  22. “What’s your name?”「ワっ、強いネぇ~」
  23. “Not at all.”「野田徹(ノだ、とおる)」

★評価はコチラ↓

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mustの意味には推量も 過去形の秘密と助動詞強さランク

推量のmust

mustの意味 推量はもう一つの顔

「~しなければいけない」という義務とか必要の意味が、助動詞must のメジャーな意味でしょうが、実は must は強い推量を表すことがあるのです。

例えば、

It is raining.
雨が降ってる

これはいいですよね。

ずぶ濡れで建物に入ってきた人を見て、もう間違いなく「雨が降ってるに違いない」という場合。

It must be raining.
雨が降ってるに違いない

と言えるわけです。

「ずぶ濡れになって」という状況から、「雨が降ってなければならない」という確信を得て、

その瞬間、「雨が降ってるに違いない」ということになるわけです。

微妙な意味のゆらぎ

この「なければならない」と「に違いない」の線引、ゆらぎは、微妙です。

何かに驚いて、

You must be joking!
ご冗談でしょ!

と言ったとしますと、あなたはその発言が冗談だと思うだけの確信があるはずです。

You must be tired after your long journey.
長旅で、あなたはさぞ疲れてるはずだ

たぶん、疲れてる人の姿がありありと伺えているはずです。

という具合に、強い推量の must は、be動詞を使った状態を説明する説明文のケースによく使われます。

mustの過去形

助動詞mustには、唯一の欠点があって、「will」が過去形の「would」になったり、 「can」が過去形の「could」になったりするのと違って、過去形というものがないのですよ。

「午後は家にいないといけなかったんだ」と過去形で物を言いたかった場合、

I must stay at home yesterday.

とは言えないのです。

上の文は、

I had to stay at home yesterday.

と言わ「なければなりません」。

have to は、過去形がない must の代用品です。

未来形もこれまた have to の力を借りなければなりません。

I will have to stay at home tomorrow.
明日は家にいないといけないんだ

となるわけです。

mustの過去

mustは、元々が過去形の言葉だったのです。

「~しなければいけない」という意味の古い英語に

motan

その過去形が must だったんですね。

推量の助動詞ランキング!

推量の助動詞の、推量の要素が強い順にランキングを発表していきましょう!

上から強い順です。

① must ダントツの一位ですね
② will  未来ばかりじゃないですよ。ある意味、未来も推量の範ちゅうですしね。
③ would willの過去形で、現在→過去と、一段遠くしてるので、当然、弱まります。
④ ought to 渋い助動詞。会話ではあまり使ったことありませんね。
⑤ should 「すべき」ばかりじゃないんですね。willの仲間のshallの過去形で、shallを一段遠くした形です。
⑥ can 「できる」ばかりじゃないし、「できる」って、ある意味、推量ですしね。
⑦ may 「かもしれない」ですから、推量です。
⑧ might ここも⑦ may を一段遠くしてるので、弱くなります。
⑨ could ② will を遠くしたのが、意外や意外、こんなに弱いんですね。

最後に、ちょっとマニアックな問題

問1
「あなたは、ヴァイオリニストに違いないですよね?」と言いたいとします。

You must be a violinist, ( ) you?

(  )の中には、どんな否定形の省略形が入るでしょうか?

 

問2
「俺はここで迷ってしまったんじゃないだろうか?」

という自問自答の付加疑問文を作ることとします。

Am I lost here, (    ) I?

となりますが、(   )の中には何が入るでしょうか?

答えと解説はコチラで↓
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和製英語の面白話は英語習得の入り口な話

ココア

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英語をしゃべれない人伝説

アメリカのレストランに入った時、ウェイターがなかなか来ないので、日本語で「ここ!」と大声で怒鳴ったら、ココアが出てきたという話を聞いたことがあります。

ほんとかどうか知りませんが(笑)

飲み物としてのココアは、

hot chocolate
hot cocoa

と言います。

アウトプットが微妙だった伝説

アメリカから帰ってきた知人が、俺も英語を覚えたぞと自慢してる時がありましてね。

忠実にカタカナで採録すると「ウーフン」という発音だったのです。

そりゃあ、「アーハン」のことじゃないかとたずねると、「あ、それそれ」という答え。

それ、英語って言うかなあとは思いましたが、確かに、アーハーはれっきとした英語です。

スペルは

Uh-huh

です。

トイレは英語習得の入口だ

アメリカに行って、もしトイレに困って、

「Where’s トイレ?」

はキョトンとされるでしょう。

Where’s the toilet?(ホエアズ・ザ・トイレット)

と聞いてしまうかもしれません。

toilet というと便器そのものを想像してしまいます。

Where’s the bathroom?

なら遠回しなので、間違いないでしょう。
bathroom のかわりに、restroom ならもっと品が出ます。

Where can I wash my hands?
「どこで手を洗えますか?」

「お手洗いはどこでしょう?」

なら、さらに上品で、完璧です。

ペットボトルって英語じゃないの?

全部カタカナのくせに、実は英語ではなく、完全に和製英語なのです。

ペットボトルのペットは「PET」と書き、

ポリエチレンテレフタラート(polyethylene terephthalate)

という合成樹脂(plastic)の略語です。

英語圏では、簡単に

plastic bottle

と言えばいいのです。

スポーツでケンカに巻き込まれる危険のある日本人

走ってる選手に「ファイト!」って声掛け。

この言葉、英語圏の人からすると、「ケンカだ、ケンカだ!」って聞こえます。

頑張れは、日本独特の考え方

英語圏の人は、相手を励ます時、「がんばれ!」とは言わないのです。

「がんばれ!」とは言わないけど、「いいぞ!」とか「行け、行け、行け!」的な感じの励まし方はしますね。

アメリカのスポ根ものの映画を観ていると、プロ野球の観戦なんかでこの頃はよく耳にするようになったのが、

Go for it!(ゴー・フォーリット)

ですかね。

その他、

Go,go,go,go…(ゴ、ゴ、ゴ、ゴー)
Go man go!(ゴー・マン・ゴー)
Way to go!(ウェイ・トゥ・ゴー)

などがあります。

励まし言葉の解体新書

Atta girl!(アッタ・ガール)
Atta boy!(アッタ・ボーイ)

なんていうのも聞きますね。

That’s the girl. → Atta girl!
That’s the boy. → Atta boy!
と、なまった形のものなので、最初の Atta が a だからといって、
That’s a girl.
の略だと思い込むと、それは普通の女の子の姿だ的なイメージになってしまいます。

ここはぜひ、元が the 付だと肝に銘じておいてください。

野球に関連した go の使い方が出てきたので、ホームランを解説するアナウンサーの実況でよく出てくる「(これは)大きいぞ、入るか、入るか、入った、ホームラン!」もご紹介しておきましょうか。

Going, going, go!

です。

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「ex-」の意味とか読み方とか語源とか翻訳家さんにざっくり聞いた

「ex」意味

「ex」の意味

基本的に、「ex-」という先頭に来るパーツ(接頭辞)は、

「~の外の」
「~を超える」

という意味を持っています。

そして、

「ex-」は、日本語の「元」が見事に対応してます。

ex-husband(元夫)
ex-wife(元妻)

「ex-」の読み

「ex-」の発音は、「エクス」です。

世の中に、

  • ex カード
  • ex スポーツ
  • ex チケット
  • ex チャンネル

のような商標が氾濫していて、イーエックスという読み方が定着しているからかもしれません。

が、

「ex-」の発音は、あくまでもエクスです。

「X = エックス」じゃないぞの巻

「x」は英語ではエクスと読みます。

なんで、日本では、「x」をエックスと、小さな「ッ」を間に入れて発音するよう教えるのか、謎なんですけどねえ。

そういえばマイクロ・ソフトの Excel も ex-系でしたね

いろんな説があるようですが、マイクロソフトの Excel は「~より勝る」という意味の動詞から来たという説があるようです。

「ex-」の語源

語源に関しては、壮大にややこしくめんどくさいです。

ざっくりでもわかりにくいかもしれません。

「ex-」という接頭辞は、もともとフランス語を通じ、さらに源流であるラテン語(さらに源流をさかのぼるとギリシャ語なんですが)から英語に入ってきたパーツなのです。

キリスト教を伝えたことで特に有名なイエズス会の宣教師のフランシスコ・(デ・)ザビエルの読み方問題があります。

Francisco de Xavier
Xavier(ザビエル)

エックサービエルとか読んでしまいそうです。

フランス語でも/gza.vje/(ザビエ)と発音しているように、X が頭に出てきた時は、x が本来持っているクス音が濁音になって、グズみたいになって、ザビエルのザになるわけです。

英語の複数の「s」が時々「z」、つまり、スがズになるのと似てます。

例の ex)

よく、日本人が例)という意味で、ex)….というふうに使う人がいますが、おそらくそれは英語のexample(例)という意味で使ってるんでしょう。

でも、あれは和製英語風です。

ネイティブは、例)という時には、

e.g.)

のように書くはずです。

これはラテン語の exempli gratia の省略形です。

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chemistry(ケミストリー)の意味から英語の考察

ケミストリー

chemistry(ケミストリー)の意味

chemistry → 化学 相性

恋愛がらみでよく使われます。

We have good chemistry.
オレたち相性がいい

こんな感じで。

ケミストリーの正体

ケミストリーというのは化学と、相性という意味があります。

恋愛がらみで、化学がなんで「相性」と関係あるんでしょうか?

縁は異なもの味なもの

この言葉、

男女の縁はどこでどう結ばれるか分からない、非常に不思議でおもしろいものだ

という意味です。
英語にも、

Marriages are made in heaven.
縁組は天国でなされる

という言い方があります。

洋の東西を問わず、「運命の赤い糸」のように、人間は同じようなことを考えるわけでして、奇しくも、ケミストリーには、この「縁は異なもの」というニュアンスがあるようなのです。

では、chemistry という言葉はどこから来たのでしょうか?

正体は錬金術だった

英語の chemistry という言葉の元になったのは、実は錬金術なのです。

錬金術とは、化学的な手段を使って卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みですが、卑金属とは貴金属の対義語で、つまり、金銀以外の金属ということです。

英語で、

錬金術 → alchemy

です。

chemistryという言葉は、錬金術のalchemyという言葉が元であるという説が濃厚です。

al- というのはアラビア語の the です。

アルコールも錬金術の仲間なんだ

algebra → 算数
alcohol → アルコール

これらも錬金術の alchemy と同じように、前に al- がくっついたアラビア語が元です。

アルコールの alcohol の al- はいいとして、その後ろの -coholは、どうやらアンチモンという金属のことをアラビア語でコールと言うらしいです。

錬金術っぽいネタです。

Love is …

chemistry のまさに「縁は異なもの」力を示す証拠として、どうしても覚えてほしい言い方があります。

Love is chemical.
「愛は得も言われぬ不思議なもの」

とでも訳しましょうか。

chemistry で黄金に変わるように、もしかしたらあなたの愛が黄金に変わるかもしれません。

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まとめ

軽い気持ちで聞いてみた、「英語の○○って…」で始まる質問に対して、翻訳家さんのリアクションが良かったものを集めました。

英語素人の質問も、たまには鋭いことがあるようです。

子供の質問と同じなんですかね。

子供は日々勉強です。

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