甘いものは別腹って、デザートたくさん食べる女性がいます。
その影響で別腹が出来上がってしまった男性もよく見ます。
ここにもいます。
英語圏の方たちの別腹は何ていうんでしょうか?
翻訳家さんに聞いてみました。
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▼まだまだ聞いた翻訳家さんの面白解説▼
英語でなんて言う? 食事編を翻訳家さんが解説
「別腹」って、英語では何と言えばいいの?
英語にはおもしろい言い方があります。
この hollow というのは「空っぽ(な)」という意味で、
「僕には空っぽな脚がもう一本ある」という発想でしょうか。
脚が空っぽなんで、そこに飲み食いしたものが、落ちる=収められるという発想です。
日本語の「別腹」、つまり、もう一つの腹があるので大丈夫という意味になるわけです。
だから、
デザートはいかがですか?
なんて、尋ねられたら、
デザートは別腹だから
と答えればいいわけです。
別腹はある意味
この表現は、別に食べ物の場合とは限らず、お酒とか飲み物にも使えるので、便利です。
例えば、
お前、よく飲むなあ
と言われたら、
そう、空っぽの脚があるから
と言えばいいわけですし、
お酒に関して言う時は、
あいつは底なしだ
とも言えるわけです。
「別腹」から「底なし」になっちゃいましたね。
不思議です。
ま、デザートに関して別腹なのは、デザートが底なしなわけですからね。
まあ「底なし」まで行かないまでも、「僕は甘いもん好きだからね」とか「目がないからね」という一言も豊かなやりとりに使えるかもしれませんね。
英語で「甘い物好き」は何と言えばいいのでしょう?
別腹使用率の高い「甘い物好き」は、
でもいいのですが、
という言い方もあります。
「甘い歯がある」というのは、歯が甘いわけじゃないのに、おもしろい言い方ですね。
ここは a tooth が「食べ物の好み」を表しています。
「大の甘党」ならば、
と、veryを前にくっつければ、「大の」が表せます。
知識の「別腹」
この「別腹」に当たる英語からは、他にも英語の使えそうな表現へ知識が広げられます。
「甘い物は別腹だから」という場合には、
…に関してはいつも余裕がある → …に関しては断るつもりはない
という公式が使えます。
例えば、
「甘い物は別腹だから」というのを
と言えば十分に同じことが言えるわけですし、
おかわりには目がない
とも言えますし、
君の場所ならいつでもあるよ
と言うこともできます。
この、There’s always room for..という公式は、
thereを使ってぼかしてるので、人の姿が見えません。
もっと自分に近づけた言い方にしたければ、
でも構いません。
この room は部屋じゃなくて、場所とかスペースとか、もっと言えば「余地」のことですから、念のため。
どうぞ広げてご活用ください。
別腹の上品
また「別腹」には、否定形に妙味があるこんな言い方もできます。
こういう発想は日本人はしないんじゃないですかね。
デザートは別腹だよ
という言い方です。
ここでぜひ覚えてもらいたいのは、
「お腹いっぱい」と言って断る時の
という、どこかの金融業者のような響きの、シンプルな言い方です。
「別腹」は、「あまりお腹いっぱいすぎではない」というふうに考えて、「決して~過ぎではない」の never too の連関を使います。
「デザートに関しては、お腹いっぱいになりすぎることはない」という、ややまどろっこしいけど、上品な言い方になります。
別腹の直球
「別腹」を文字通りに訳して、
と言うと、
separate stomach は「別の胃」ですから、「別腹」感がぐんと出るかもしれません。
やや直訳かもしれませんが、逆にユーモラスになって、これでも十分に同じことが言えるでしょう。
発想は、hollow leg と似ていますけどね。
欲しいのは別…
これは別腹、別腹なんて言っていたら、太って困るって?
そうですよね。
別腹じゃなくて、別の体があればいいんですけどね。
「別に~」なんて、ごまかさないように。
それでは、また「別の」機会にお会いしましょう。
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