英語で「あばたもえくぼ」は何というのでしょう?
SNSが生活の一部になりつつある現代、アバターは聞いても、「あばた」という日本語もそんなに聞こえてきません。
英語だとどんな表現になるか、翻訳家さんに聞いてみました。
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英語でなんて言う? 恋愛ネタ編を翻訳家さんが解説
英語で「あばたもえくぼ」はなんて言う
いたってシンプル、あっさりと Love is blind.で済んでしまうのです。
恋をすると、短所が長所にみえてしまうということです。
「恋は盲目」と固く訳せば、ああ、なるほどねと言う方は多いでしょう。
そういえば、昔、Love Is Blindという洋楽の曲がありましたね。
ジャニス・イアンという人が歌ってた、けだるいいい曲でしたが、最近では椎名林檎も歌っているので、ご存知の方もいるかもしれません。
この「あばたもえくぼ」の前には、「好いた目からは」とか「惚れた目には」という前段の注釈を入れるパターンもあるようですから、それが入るとぐっと分かりやすくなりますね。
「好いた目からはあばたもえくぼ」
とか、
「惚れた目にはあばたもえくぼ」
となると、ぐっと分かりやすいですね。
「あばた」も「えくぼ」も漢字で書くと怖いです。
痘痕も靨
がぜんシリアスな雰囲気になってきます。
痘瘡(あばた)は、天然痘でできた傷跡ですから、痘の次に瘡という字を持ってきてますし、靨(えくぼ)もせっかくかわいいイメージだったものが、面(かお)が厭々(いやいや)をした時にできる跡みたいな艶消しな漢字です。
こんなシリアスな見た目を英語に変換するには、「好いた目からは」とか「惚れた目には」を意識したほうが頭がスッキリします。
英語の似た表現
それじゃあ、英語の似たようなのも挙げておきましょう。
これは直訳すれば、「愛は欠点を見ない」ということですから、「あばたもえくぼ」ということです。
あるいは、
というのもあります。
「どの人の恋人もよく見えるもの」ということで、「惚れた欲目」というのがこの英語にいちばん近いでしょうかね。
「欲目」といえば、「親の欲目」ということわざもありますね。
英語にもこんなのがあるようです。
「カラスは自分の子がいちばんかわいいと思っている」
ということですから、「親の欲目」ということになるわけです。
カラスを使うんですね。
人は恋をすると、他のものが目に入らなくなります。
だから、恋は盲目なんでしょうけど。
英語の恋のことわざを少々
「あばたもえくぼ」に近いんですが、ちょっと開き直ったような図々しい言い方もあります。
あたしが好きなら、あたしの犬まで好きになりなさいよ
と、恋する人の臨場感が伝わってきます。
言ったもん勝ちな発想ですが。
また、日本の流行歌の「最後に愛は勝つ」じゃないですけど、そういうのもあります。
愛はすべてを克服する
とか、
愛はいつか通じる
という前向きなやつです。
また、
愛は痛みを伴うもの
という、ほろ苦いのもあります。
同じような恋愛関連の言い回し
「あばたもえくぼ」には、他にも似たような言い回しがあって、読みにくい漢字を含むものもあるので、読みやすいように後ろに読みがなやスペースを入れて下に書いておきましょう。
人を好きになると、その人が住んでる家の屋根に留まっている烏(からす)まで好きになってしまうというたとえです。
烏がまた出てきました。
これはもう読んで字のごとしですよね。リー○21やア○ランスにお世話にならずとも、3年もいっしょに暮していると禿げも気にならなくなるのたとえです。
これはちょっと怖いです。「鼻そげ」は「鼻欠け」とも言い、相手が梅毒で鼻がもげても、それがえくぼに見えるという意味です。怖ぇー。
割合、ポピュラーなんではないでしょうか?
これもポピュラーなんではないでしょうか?
この面面は、面々と書いたほうがピンと来るかもしれませんが、「今日、お集まりの面々の・・・」なんて言う時の「面面」で、嫁さんはそれぞれのダンナ(=各人)さんから見ると、みな絶世の美人というやや大げさな表現です。
楊貴妃は美人の代名詞として今も伝わっているので、これは説明不要ですよね。
ここに挙げた日本語のどれも、
これで行けます。
七つご紹介した日本語の決まり文句に、対する英語が一つというのも拍子抜けといえば拍子抜けかもしれません。
最後に
みなさんの愛の生活は、いかがでしょう。
こんなフレーズを頭に入れて、あなたのlove life を豊かにしてみてはいかがでしょう。
逆の「えくぼもあばた」にならないよう切に祈ります!
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