若者がチャラいのはいいです。若者がシブくなるまではチャラくていいです。
おじさんでチャラいのはどうなんでしょうかね?
そこからシブくなって欲しいもんです。
チャラい英語、いやいや英語のチャラいを翻訳家さんに聞いてみました。
PICK UP
▼まだまだ聞いた翻訳家さんの面白解説▼
英語でなんて言う? 面白ネタ編を翻訳家さんが解説
「チャラい」って、英語では何と言うの?
浅い
「チャラい」って「チャラチャラしてる」から来てるようですが、英語ではshallow「浅い」が使えるでしょう。
あいつ、ほんとチャラいからな
って言えば、
「あいつ、ほんと浅い → 中身がない → チャラい」
ということになります。
「浅薄だ」ということです。
「底が浅い」という人格に関する古来からの言い方もありますね。
ちゃら男
また、「ちゃら男」のように名詞で行く場合は、
という言葉があります。
すぐに女の子に声をかけて、モーションをかけるような浮ついたイメージのある言葉です。
この場合は、よく強めの言葉と共に使います。
あんたって、ほんとチャラいわね
というような感じになります。
それにしても、チャラ男はあっても、日本ではなんで「チャラ子」っていうのは言わないんでしょうね。
女の子にも flirt はいるはずですが、男に対する言い方しかないですよね。
日本ではチャラチャラしてるのは、男と相場は決まってます。
それは、男はチャラチャラしないものだという日本古来の価値観があるからでしょうね、きっと。
英語の場合、女の子でもチャラチャラしてたら、flirt は使えます。
flirt は動詞としても使われますが、誰それと「いちゃいちゃしてる」というような意味で、with といっしょによく使われます。
例えば、
あの女、年中、男にモーションかけてるわよね
みたいな感じで使えます。
浮気っぽいイメージもあるので、男女ともに使えます。
「女ったらし」の英語
ちょっと意味合いは違うかもしれませんが、「女ったらし」は英語で何と言うでしょう?
英語では、woman を動詞的に使って、「~する人」の er を woman と合体させたwomanizer(ウーマナイザー)っていうのがあります。
女ったらしで有名だった、ドン・ファンという伝説上の人物みたいな人のことです。
ドン・ファンは、スペインのプレイボーイ貴族のお話です。
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/97/Max_Slevogt_Francisco_d%27Andrade_as_Don_Giovanni.jpg/640px-Max_Slevogt_Francisco_d%27Andrade_as_Don_Giovanni.jpg)
スペルは Don Juanですよね。
これ、
スペイン語風な読みだと、ドン・ホワン
英語風な読みだと、ドン・ファン
フランス語風だと、ドン・ジュアン
イタリア語風な読みだと、ドン・ジョヴァンニ
ということになります。
クラシック・ファンなら、ドン・ジョヴァンニといえば、モーツァルトのオペラだとピンと来ますよね。
イタリア語では、”ホワン”が”ジョヴァンニ”ですか。
さすが、子供の頃から手を変え品を変え女性をくどくイタリア人ですね。
言葉の変身ぶりもすごいです。
というわけで、ドン・ファンは世界レベルで有名になったプレイボーイの代名詞ということです。
プレイボーイ
せっかくプレイボーイという言葉が出てきたので。
たぶん皆さんおなじみの、
は女ったらしの意味で使えます。
ゲームをやってる人だけじゃなくて、
っていう言葉も、女ったらしの意味でも使えることは使えます。
ただ、player だけだと、ちょっと言葉が舌っ足らずなので、強めの言葉を付け足したほうがいいかもしれません。
例えば、
あいつは、えらくチャラい
とすれば、「浮ついた」感じが強められます。
形容詞を強める時は、so(すごく)ですが、
名詞の時は、such(すごい)を使います。
言葉の使い方として言うと、すごく大統領じゃなくて、すごい大統領ですものね。
この時、名詞の前にくっつく冠詞 a や an は、such の後に来るので、そのへんは「察知」してください。
まさに such a 「忖度」です。
アーティスト
あとナンパばっかりしてるやつには、
という芸術家みたいなのもあります。
芸術家は相当迷惑でしょうが。
その迷惑な言い方の英語から、頭文字をとって、
と言ったりもしますので、PTA の人は気をつけましょう。
ピックアップというのは、女の人をピック・アップするので、お分かりですよね。
それが芸術の域に達してるわけです。
関係ないですけど、19世紀から20世紀にかけて、アメリカで大活躍したハリー・フーディニという奇術師がいたのをご存じですか?
イルージョニストじゃなくて、奇術師なんて聞いたら、今どきの人は、新しい整体師かと思ってしまうかもしれません。
この人は脱出術で有名な人で、監獄から脱出したり、ミルク缶(どんな状態なんだろう)から脱出したりしたので、「脱出王」とも言われました。
そんな彼は、
と言われました。
これもナンパ師と共に覚えておくといいでしょう。
そんな昔の人でも、いまだに形容として使われるのがすごいですね。
浅草の演芸場の芸人でも、そんなふうに伝説扱いされないのに…。
医学をネタにした医事漫談で有名だった、亡くなってしまったケーシー高峰さんは、さしずめ
ってことになりますが、外国人には通じないでしょう。
名前の元になったのは(こういうの、名祖と言いますが)、ベン・ケーシーという、昭和に放映されて有名だったアメリカのテレビ番組がありましたが、それからです。
えーと
というわけで、何の話でしたっけ?
忘れてしまった?!
すいません、チャラくて。
そう、「チャラい」の英語でしたね。
というわけで、チャラく、終わります。
さいなら、さいなら。
コメント